双極性障害 闘病日記123日目 〜大切な人を失った日〜

早朝に大変お世話になっていた祖母が亡くなった。

5時44分。

享年96。

大往生であった。

心拍数が0になった時、目の前の景色が滲んだ。

泣いていた。

唇をかみしめて、それでも溢れんばかりの涙。

大号泣というのだろうか。

思えば、祖母が体調を崩したのは今年5月ごろ。

少し認知症気味になっていた祖母は体調を崩し、入院した。

入院後も認知症の症状は進んだ。

だが、元気そうに声は出していた。

私が体調を崩して以降、祖母の状態も悪くなった。

私の入院中にはかなり危険な状況という話もあり、私自身は退院した。

祖母の最期に立ち会いたかった。

その後、祖母は力を振り絞って生きたのだろう。

危篤状態を脱した。

それでも寝たきりの状態は続く。

声をかければ「ありがとう」と少しの返答はあった。

ところが、先々月くらいから話すことすらできなくなっていた。

どうやら誤嚥性肺炎になったそう。

食事も自らとれず、少しずつチューブでの吸入。

呼吸だけなんとか自力で行っていた。

そして今月、ついに呼吸も酸素吸入となった。

声をかけてもほとんど反応せず、口を開けたまま呼吸しているのみ。

肺に水も溜まっていたそうだ。

見ていてとてもツラかった。

そこにいたのは、本当に祖母なのだろうか。

目を背けたくなる現実。

しかし、別れの時はやってくる。

11月13日 水曜日の午前0時過ぎに母から電話がかかった。

何かあったと思いすぐに電話に出る。

「病院から危ない状況だと言われた」と話す母。

その声は震えていた。

今回亡くなった祖母は、私の母の母親である。

というのも、すでに父方の祖父母、母方の祖父は他界している。

母の動揺を感じた家族は心配した。

しかし、東京にいる家族、夜勤で働いている家族は母の元へ行けない。

そのため、私が深夜に福岡市から北九州市へと向かった。

いつ訃報が入るかも分からない中で、車を出した。

到着後、祖母に面会。

室内には酸素濃度や心拍数が低下していることを伝えるアラーム。

モニターから光る赤い点滅が不安を駆り立てる。

必死で声をかける私たち。

ときに数値が上昇し、安定する。

その繰り返しだった。

祖母の耳には届いていたのだろう。

必死に頑張ってくれたと思う。

何度も心拍数が0になっても、盛り返し、また0になっても諦めない。

「ばあちゃん、朝まで耐えて!」

そう強く祈った。

そのとき、心拍数が完全に止まった。

0が続く。

時が止まったかのように。

慌てた。

人が亡くなる場面に立ち会ったことがなかったから。

モニターを見て、祖母の顔を見て、まだ希望はあると思いたかった。

祖母はこのまま命を引き取った。

医師の確認。

その声は私の耳には届かなかった。

うなずく母親。

その姿に涙がこぼれた。

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祖母は私にとって心の支えだった。

高校時代、私は精神的な病で学校に行けなくなった。

休んでいる間、父母とは喧嘩が絶えなかった。

理解してもらえない苦しみや与えられるプレッシャーに耐えられなくなった。

その時に心の支えとなったのが祖母だった。

小さな頃から優しく接してもらい、いつも私の話に付き合ってくれた。

体調を崩したことや学校に行けていないことについて触れることはなかったと思う。

野球の話、ニュースの話、政治の話、家族の話。

いろんな話を一緒にした。

おばあちゃんの知恵袋。

多くのアドバイスや知恵を授かった。

大学に行き、東京で生活していた時にも遊びに来てくれた。

どんなときでも常にそばにいてくれた存在だった。

この双極性障害で、たくさんの迷惑もかけてきた。

それでもいつも会うときは笑顔で、「よくきたね」と声をかけてくれた。

その笑顔が大好きだった。

おばあちゃん、たくさんの愛をありがとうございました。

早朝、一度福岡に戻り、少し眠り、再び北九州でお通夜に。

棺の中の祖母は安らかに眠っていた。

もう話しても聞こえないかもしれない。

それでも声をかけて感謝を伝えた。

ありがとう!がんばったね

明日は葬儀。

最後までそばにいたい。

すえぴー
すえぴー

今日の写真 祖母が遊んでくれていた犬ルーク

祖母はルークとも遊んでくれた。

吠えたら「うるさい!」と叱られていたルーク。

だが、いつも”よしよし”と頭やあごを撫でて愛でてくれた。

ルークも悲しんでいることだろう。

もう会えないのだから。

今日は自身の体調どころではなかった。

倦怠感や眩暈はあったが、そうは言ってられない。

そして、やはり「死」はとても悲しいものだ、ということを考えさせられた。

希死念慮。

私の中にある暗闇。

もし、そのコップが溢れてしまったら、行動に起こしたら、

それは紛れもなく自分以外の多くの人を悲しませる。

祖母もだ。

優一、しっかり生きなさい!それだけでもいいから

そんな声が聞こえてきそう。

自分のためにはもちろん、共に過ごしてくれる人々のためにも、

ここは気をつけていきたい。

決して落ち込みすぎず。

背中を押してもらえるように前を向いて。

明日に向かって撃て!

おばあちゃん、安らかにお眠りください!今まで本当にありがとうございました!

以上です

服用中の薬

    • ラモトリギン錠100mg 1錠
    • ラモトリギン錠25mg 1錠
  • 寝る前
    • フルニトラゼパム錠1mg 1.5錠
    • デパケンR錠200mg 4錠
    • 炭酸リチウム200mg 6錠

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